寝つきが悪い、何度も起きる、早く目が覚めちゃう…。
睡眠・食事・運動は人間の健康を保つ上で欠かすことのできない3大要素ですよね。
その中で睡眠についての研究は比較的新しい物が多く、近年さまざまな疾患と睡眠障害との関連も明らかになりました。
では睡眠障害を引き起こす原因は何なのでしょうか。
今回は睡眠障害とは?そしてその原因を解説していきます。
睡眠障害は不眠症だけじゃない!様々な症状が
以前は睡眠障害といえば、不眠症のことを指していました。
いまだにそう思っている方も多いと思います。
近年では、睡眠に関する研究が著しく進歩。
その結果、睡眠障害が指す範囲はドンドン拡大しています。
アメリカの米国睡眠障害連合が中心になって作成した「睡眠障害国際分類」というものがあります。
それによると睡眠障害にはいわゆる不眠症のほか、過眠症、概日リズム睡眠障害、睡眠関連呼吸障、睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害などがあります。
不眠症の3種類
- 入眠障害
- 中途覚醒
- 早朝覚醒
寝つきが悪い「入眠障害」、寝ている間に何度も目が覚める「中途覚醒」、起きたい時間より早く目が覚める「早朝覚醒」。
これらの症状で日常生活に支障をきたす場合に不眠症と診断されます。
次項で紹介するような場合も睡眠障害の可能性が高く、もし自分が当てはまっていたら注意しましょう。
また大人だけでなく、子どもにも発生する場合がありますので、お子さんを持つお母さん、お父さんは子供がこれらの症状に当てはまっていないかチェックが必要です。
他にもある「睡眠障害」
他には過眠症は昼間に強い眠気が襲い、一度眠ると中々目覚めにくい状態を指します。
概日睡眠リズム障害とは、睡眠からの覚醒というリズムが乱れている状態で、極端に寝る時間が日によって遅くなったり早くなったりして安定しない状態。
また睡眠関連呼吸障害の代表格は知ってる方も多いと思いますが「睡眠時無呼吸症候群」。
睡眠時随伴症とはいわゆる夢遊病、要は睡眠中に起こる異常行動です。
他にも、睡眠関連運動障害には「むずむず脚」や寝ている間のけいれん、歯ぎしりなど、これらの状態に陥っている人ってたまにいますよね。
生活リズムの乱れやストレスが睡眠障害を引き起こす
睡眠には「メラトニン」というホルモンが大きく関わっています。
朝、目に太陽の光が入ることで、脳の松果体という部分からのメラトニンの分泌が低下することで覚醒し、人間は眠りから目覚めます。
起きてからおよそ15時間後に再度メラトニンの分泌が高まることで人は自然な眠りに着くことができます。
しかし不規則な生活などを経て日中に光を浴びない生活を続けていると、メラトニンの分泌がうまくいかなくなります、これが睡眠障害の原因になります。
睡眠の乱れはホルモンの乱れ
メラトニンは脳内のホルモン分泌のコントロール中枢である視床下部に作用するので、睡眠が乱れるとあらゆるホルモンのバランスも乱れていきます。
睡眠が乱れると女性の月経不順を引き起こす原因にもつながります。
人間関係、仕事、パソコンやスマートフォンの使用などによる様々なストレスは、交感神経を刺激し体や脳を興奮させるので、睡眠障害の原因になりえます。
ついつい寝る前にスマホを見ちゃうという人は気をつけましょうね。
「交感神経優位型」と「副交感神経優位型」
また人には「交感神経優位型」と「副交感神経優位型」があり、同じようにストレスを受けた時、交感神経が優位になりやすい人と、そうでない人がいます。
「交感神経優位型」の人は、眠りにつくのが不得意な上に、少しのリズムの乱れやストレスに敏感ですぐに眠れなくなったりすることが。
「副交感神経優位型」はそうした影響を受けにくい、現代的なライフスタイルによってストレスがかかり続けると、交感神経優位型に変わることもあります。
まとめ
今回は睡眠障害の症状と原因について紹介してきました。
今回紹介した症状に当てはまったあなたは睡眠障害の可能性があるので不安なら病院で診てもらうこともオススメします。